IHの光火力センサー(温度センサー)を結構使うコスケです(=゚ω゚)ノ
最近のIHには、温度を設定すると、その温度を維持し続けてくれる機能があります。
この機能自体は昔からありますが、何でも精度が上がっていてきめ細かい制御がされているとか。
これが中々便利で優秀なので、コスケはよく利用するのですが、最近ふとこの設定温度はどのくらい正確なんだろうと思うことがありました。
コスケの場合、色々なフライパンを使うのですが、同じ温度に設定しても、多少焼き加減が変わってくるんですよね。
パナソニックのIHにも光火力センサーなるものが搭載されていて、底面から放出される赤外線を感知して、素早く底面の温度を感知して火力を調整してくれるとのこと。
従来はサーミスタ方式という方法だったそうですが、より精度を上げるため赤外線感知の光火力センサーになったそうです。
赤外線を感知するって放射温度計と同じようなものが入ってるんでしょうかね。
それがどれほどの精度なのか、わが家にあるフライパンや鍋を使って、IHの光火力センサー(温度センサー)の設定温度と実際の温度がどれくらい違うのか、放射温度計を使って計測してみようと思います(´∀`=)
もくじ
IHの温度センサーと実際の温度の比較
今回はわが家にあるフライパンや鍋を使って実験します。
IHはパナソニック製のKZ-T573Sという機種を使います。
まだ新しい、グレードも比較的上位の機種かと思います。
わが家にあるフライパンと鍋全部となると、沢山あって面倒くさいので、特徴が似ているもの(サイズ違いなど)は除いてテストしてみようと思います。
底面の温度を検知していると思うので、底面がどうなっているかも写真に撮りました。
そして設定温度は、一般的によく使われる180℃で計りましたが、ついでに加熱途中の160℃でも計ったので160℃と180℃設定時のフライパンの表面温度で検証してみます。
岩鋳の南部鉄器(鋳物)のフライパンの場合
まず最初は岩鋳の南部鉄器のフライパン・・・というよりスキレットですが、鉄製の鋳物で分厚く重たいフライパンです。
直径21cmで底面の厚さは4ミリだったと思います。
重さはなんと2kg、わが家のフライパンの中で一番重いです(ノД`)
鋳造品なので当然ですが、裏面も同じ素材ですね。
厚みもありますし何より重いので、沢山熱を蓄えると思います。
予熱も時間がかかりますね。
では計ってみます。
160℃設定時の温度は158℃、中々正確です。
続いて180℃に設定したときの温度ですが、171℃、少し低めです。
180℃設定時は多少低いですが、170〜176℃辺りをフラフラしていたので、概ね正確な温度なのだと思います。
全部丸まんま鉄製ですから、表と裏で温度差も少なく比較的正確な温度になるのかもしれません。
ちなみにこのフライパン、あまりに重いので段々使わなくなってきました・・・
これの代わりに、最近よく使うのが次のフライパンです!
リバーライトの鉄のフライパンの場合
もう一つ鉄のフライパンでやってみます。
わが家で最も使用頻度の高いフライパンの一つで、リバーライト社が作ってる極という鉄の表面を窒化処理しているシリーズの厚板フライパン24cm。
わが家にはこれの26cmもありますが、今回はこっちだけで計測します。
底面は一般の鉄のフライパンより厚く、鋳物よりは薄い3.2ミリとなっています。
裏面はこんな感じで、普通に鉄です。
もっぱらソテーなどするときにメインで使うフライパンなので、IHの温度設定を利用して使うことも多いですし、非常に使用頻度の高いフライパンなだけにどのくらい正確な温度になるのか気になります。
160℃設定時にの温度は150度ほど。
180℃に設定した時は168度。
IHの設定温度より6~5%もしくは、10℃ほど低くなっているようです。
このフライパンを使うときは、設定温度より少し低くなっていることを考慮して調理する必要がありそうです。
リバーライトのセラミックフライパンの場合
同じくリバーライトのフライパンですが、こちらはセラミックコーティングがされているタイプで、ナノセラファインとかって製品だったと思います。
これもわが家で1,2を争う使用頻度のフライパンです。
26㎝ほどのサイズですが、炒め物から焼き物までなんでもこなせます。
もう8年以上前に買って、今では販売されていないものなので、底面の厚さは忘れちゃいましたが、確かアルミとステンレスを重ねているもので、そういったものにしては比較的薄く3ミリ前後かと思います。
底はステンレスで、買った当初はピカピカでしたが今はくすみ気味( ̄▽ ̄;)
このフライパンかなり気に入っていて、2枚目です(´∀`=)
本当に使用頻度は高く、恐らく一番使っていますし、8年以上たった今も現役バリバリです。
鉄のフライパンがくるまでは、ソテーも全てこれで行っていましたし、今でも炒め物や焦げ付きやすいものの調理はこれ、1人分のチャーハンや少なめの野菜炒め、卵4個以上のオムレツもこれで作ります。
やはり設定温度に対して、実際どのくらいの温度になるのか気になるところ。
160℃設定時は175℃となりました。
続いて180℃設定時は188℃です。
全体的に設定した温度より高い温度になりました。
それと、底面が薄いからか、温度にムラがありました。
188℃辺りを真ん中に180〜195℃位まで上がることもあり、上下めまぐるしく温度が変化していたので、じっくり焼くには火加減が難しいかもしれませんね。
リバーライトの厚いセラミックフライパンの場合
もう一つもリバーライトのセラミックのフライパンですが、底面がかなり厚いタイプです。
こうして見ると、うちはリバーライトンのフライパンが多いですね・・・
これも古いものなので正確な厚さはわかりませんが・・・恐らく4ミリ〜5ミリくらいとかなり厚めだと思います。
これはもっぱら魚焼き専用です。
魚以外は焼きませんが、一応調べておきます。
160℃設定時で167℃でした。
180℃設定時だと185℃。
概ね設定温度に近い温度です。
これは分かりやすくて良いですね。
アイリスオーヤマのセラミックフライパンの場合
これは最近買ったオムレツや一人分の目玉焼きなど朝食用のフライパンです。
使用頻度も多いです。
底面も厚く4ミリ〜5ミリってところでしょう。
裏面はピカピカのステンレスです。
オムレツや目玉焼きなど朝食時に使うことが多いです。
あまり温度設定して使うことはありませんが、使用頻度は多いので気になります。
160℃の設定時のフライパンの温度は177℃となりました。
180℃設定時の温度は197℃
設定温度より10%ほど高くなってしまっているようです。
かなり高めになってしまうのですね。
200℃近い温度で、今までの感覚で肉を焼いたり卵を焼くと焦げちゃうので気をつけなきゃいけません。
ティファールの24cmのフライパンの場合
最近ではほとんど使っていませんが、10年以上前に購入し数年前まで主力として活躍していた24cmのティファールのフライパンです。
比較的古い製品です。
底面の厚さは4ミリ前後かなという印象です。
裏はティファール定番の金属板が付いてます。
コスケがティファール使わなくなった理由の一つが、この金属板が嫌だからなんですよね〜
IH対応はほぼこれが付いてるんじゃないでしょうか。
ちなみに表面の材質はアルミ、この中にステンレスなんかの磁石でくっつく金属が入っていて、そっちがIHで加熱されるんでしょうね。
コスケ的にはかっこ悪いっす。
熱を全体に伝えるためなんでしょうが、底がアルミってのがどうも・・・。
今は現役を退いたとはいえ、ずっと頑張ってくれたこのフライパン、どの程度温度設定と乖離があるのか見てみましょう。
底面はアルミという熱効率の良い材質で、中心の金属が加熱され、フライパン表面は熱を通しにくい断熱性の高い材質であるフッ素樹脂加工(テフロン加工)ですからどうなるのか興味があります。
160℃で設定したときのフライパンの温度は176℃と高めですね。
思ったよりフライパン表面の温度は高いです。
180℃設定時にもやはり192℃とやはり高め。
このフライパンは設定温度より高めになるようです。
フッ素樹脂加工の耐熱温度は260℃くらいなので、230℃設定で加熱した場合、食材ののっていない部分などは過度に加熱され、ちょっと危ないかもしれませんね。
やはりフッ素樹脂加工(テフロン加工)のフライパンは強火で使わない方が良さそうです。
ティファールの22㎝フライパンの場合
わが家にはティファールのフライパンは4枚ありますが、その中でも一番新しいのがこれです。
底面の厚さも、古い24cmのものより厚そうな気がします。
あくまで触った感覚ですが、ちょっと厚めで4〜5ミリ前後はあるでしょうか。
裏面は先ほどのと同じアルミ板です。
こっちは新しいだけじゃなく、あまり使っていないので、コーティングも綺麗なままです。
今後使うことがあるかは分かりませんが、テストしてみましょう。
160℃に設定したときの温度は165℃
中々正確ですね。
180℃に設定したときは187℃です。
どちらも設定温度と近い数値です。
このくらいの誤差だと非常にIHの温度設定も使いやすそうですね。
ティファールのフライパンは他にも2つ、全部で4つ持っていますが、テストは2つやれば十分でしょう(⌒-⌒; )
フッ素樹脂加工の鍋の場合
次は頂き物の使ったことのない鍋です(⌒-⌒; )
未だに一度も使ったことがなく、今後も使う予定はありませんが、いつかは使いたいところです。
中が2つに別れているので、味を変えた鍋が同時に楽しめます(´∀`=)
表面はフッ素樹脂加工になっています。
底面は厚く4〜5ミリ程度はあると思います。
裏面はティファールと同じで金属板が付いてます。
では計ってみましょう。
160℃の設定だと202℃・・・高い( ̄□ ̄;)!!
そして200℃の設定だと225℃とやはり高いです。
しかも、時々さらに温度が上がるときがあって、高いときだと245℃まで上昇((((;゚Д゚)))))))
フッ素樹脂(テフロン加工)の耐熱温度は260℃位なので、一歩間違うと一度の利用でコーティングがダメになっちゃいますね・・・
2つに別れているうちの片方には何も入れずに加熱・・・なんて絶対やっちゃダメでしょう。
すぐコーティングが駄目になりますし、体にも悪そうです。
ステンレス製の鍋の場合
ステンレス代表というわけではありませんが、オールステンレスのフライパンはないので鍋でテストします。
北海道民の方にはなじみ深い、夕張メロンゼリーのコマーシャルに出演している服部先生が、アドバイザー?として関わっているのか勧めているのか分かりませんが、関係がある思われる宮崎製作所のジオ・プロダクトです。
このシリーズのフライパンもありますし材質は同じものでしょう。
厚みはステンレス鍋としては少し厚めで3ミリ前後かと思います。
裏もステンレスです。
テストしようと思ったのですが・・・なんとこの鍋はピカピカしているからでしょう、手持ちの放射温度計では数値がめちゃくちゃで計測できませんでした(ノД`)
このシリーズはサイズ違いで全部で4つ持っていて、使用頻度もそこそこ高いのですが・・・
そういえば説明書にピカピカしている金属は計測値が大きくズレると書いてました。
それならと、ホームセンターで買った安い片手鍋も試してみました。
しかし残念ながらダメ。
まぁ、ゆで卵と味噌汁くらいしか使わないので、温度設定して使うこともありませんが、ステンレスで試してみたいですね〜
では、これならどうだと、あまりピカピカじゃないつや消しとでもいうのでしょうか。
その状態に仕上げられているステンレスの鍋があったので、これなら大丈夫かと試しました。
裏もつや消しでくすんだ感じになっていて、ピカピカしてないのできっと大丈夫でしょう!
しかし・・・これもダメでした。
いくら加熱しても50℃前後にしかなりません。
触ればめちゃくちゃ熱いので、放射温度計ではステンレスの温度は計れないようです。
残念!
色々なフライパンでIHの温度設定と実際の温度を比較してみて
手持ちのフライパンと鍋で一通りIHの設定温度との乖離を調べてみました。
加熱モードで使うものなので、鍋ではあまり使わない機能ですね。
揚げ物で使うくらいだと思うので、ルクルーゼとか、大きな鍋では今回計測していません。
ステンレス鍋は揚げ物などでも使うかもしれないため調べたかったんですけどね。
まぁ、揚げ物したことありませんが(`・∀・´)
フライパンの種類によってかなりIHでの設定温度と違う温度になってしまうので、使うフライパンによって焼き上がりも変わってしまうでしょう。
やはり、実際に手をかざして温度を見るとか、少し食材を入れて温度を見るとか、経験に基づく感覚的な部分が重要になるかもしれません。
ガスコンロの場合は火を実際に見ながら調整できるのですが、IHの場合は火力は数字で見るしかなく、鍋やフライパンによって同じ数字でも全然暖まり方が違います。
肉などを焼く際に180℃までしっかり予熱しますが、今まで感覚的に180℃位だろうと思って調理していました。
でも、こうしてきちんと計ってみると今までの感覚とさほど大きな差はな
というのも、よくフライパンから煙が出てから油をひいて焼くというのを見聞きすることがありますし、私もそのくらいのタイミングで予熱を終了し油をひいてました。
今回計測中、180℃くらいになるとちょうどフライパンからうっすらと煙がたち、焼ける匂いが出てくるのを確認しました。
大体どのフライパンでも似たような感じになります。
今後はいちいち計らなくてもこれを目安に調理できそうです。
ただ、必要な火力や加熱時間はフライパンによって全然違うので、手持ちのフライパンなどの性質を理解しつつ、どの程度の火力でどの程度温度が上がるのかも知っておかないと、焦げ付かせたり、綺麗な焼き目が付かなかったりしてしまうかもしれません。
コスケはある程度感覚的に加熱具合を覚えることができるまで、放射温度計片手に料理したいと思います(`・∀・´)
以上、IHの火力熱センサー(温度センサー)の設定温度と、フライパンごとの実際の温度の比較でした。
なお、フライパンや使用状況によって、全く同じ結果にならないこともあるので、参考程度にして頂ければと思います。
コメント
その測定器が正確である根拠あるの?www
どう見ても安物赤外線測定器にしか見えねーよ^^
私もこの測定器の精度に疑問を感じましたので、お湯を計ることで確かめてみました。
タニタの料理用温度計を使い、お湯の温度をこの測定器で測ったものと比べましたが、誤差1〜2℃。
ブクブク沸騰させたお湯もちょうど100℃。
中国製の安物ですが、悪くない精度です。
もちろん、1℃間違うと駄目な精密なものには使えませんが、フライパンや鍋の温度はカルのには十分です。
当方最近IHの調理器を買ったのですが
安全性や使用時の注意について
勉強していたところです
メーカー側で安全対策はしているようですが
それでも少なからず火災や事故は起きているということを知り
便利な道具でも油断せずに勉強が必要だと思った次第です
さて本題に入ります
これは勉強になりました。
温度設定も過信ならないものですね
私も測定器欲しくなりました。何かと使えそうだし
>放射温度計ではステンレスの温度は計れないようです。
これも初耳ですね、きっと物性に絡んだ何らかの理由があるはず
あとで調べてみよう。というか最近の調理器具は調べだすと完全に学問ですね
今更ながら高校の物理、化学の授業の知識が役に立っています。
ここまで書くのに多くの時間と労力がかかっているはず
情報ありがとうございました。
そうなのですよ。
やはり絶対というわけではないようで、製品によってバラ付きが大きかったです。
説明書には光の反射するような物はダメって書かれていて、ステンレスはそれに該当したようです。
参考になれば幸いです!