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包丁は手間がかからず良く切れるのが好きなコスケです♪( ´▽`)
料理の相棒といえば、真っ先に思いつくのはやはり包丁でしょうか。
プロの料理人でも、フライパンや鍋などの調理道具は人から借りたり、その場にあるものを使っても、包丁だけは自分で用意する人が多いようで、それだけ重要な調理道具なのではないかと思います。
コスケも一人暮らしで料理をしっかり始めた10年以上前から、色々な包丁を使ってきましたが、ここ数年は決まった包丁しか使っていません。
その包丁のうちの一本がグレステンです。
今日は、そのグレステンの牛刀の使い勝手などのレビューを書いてみようと思います。
あくまでプロが調理場でハードに使うのではなく、一般家庭で普通の料理しかしないコスケが、普通の使い方で使ってみた感想です( ̄▽ ̄)
もくじ
グレステンの牛刀を使ってみて感じた特徴
コスケは色々な包丁使ってみたくて、何本もありますが、その中でも使用頻度が高い一本がグレステンの牛刀です。
これがコスケが愛用する包丁グレステンです。
いくつかある包丁の中から、これを好んで使うのにはやっぱり理由があります。
切れ味が良く永切れする
この包丁は、硬い材質でできているようで良く切れます。
もちろん研がなければ切れるようにはなりませんが、きちんと研げば良く切れる包丁で、切れ味が良いと言える思います。
そしてその切れ味がかなり長期間持続します。
私のように一般的な使い方、1日1~2回、毎日使うという使用方法でも、2~3ヶ月間は切れ味の衰えを感じることはないです。
私が鈍感なだけかもしれませんが、3,000円程度の安いステンレスの包丁だと1週間ほどで切れなくなったと感じますが、これは2~3ヶ月は大丈夫。
はっきりと切れ味が悪くなった、調理しづらいというところまで悪化するには半年ほどかかるかもしれません。
それくらい、一度研げば長く切れ味が持続する包丁です。
あくまで私の使い方ではということで、切る物や使用頻度、まな板の材質などで変わると思います。
もちろん切れ味は鋭く、私の未熟な研ぎ方で本来の力は出せないかもしれませんが、上手い人が研ぐと毛が剃れるくらい良く切れる刃がつくようです。
包丁ですから良く切れてそれが持続するというのは重要なポイントの一つかと思います。
ディンプル加工で食材が張り付かない
グレステンの特徴の一つがディンプル加工です。
包丁の片面がディンプル加工されていて、これのおかげで食材の張り付きがかなり少ないです。
以前は、ジャガイモや大根、ニンジンなどの根菜を切るときなど、包丁に切った食材が張り付いてイライラすることが良くあったんですが、グレステンを使うようになってからそれもなくなり、ストレスが軽減されました。
なにより、調理するのが楽なんですよね。
どの程度食材が張り付かないか、一般的なヘンケルスの三徳包丁(万能包丁)と比較してみました。
用意したのはヘンケルスの包丁とグレステン、そして張り付きやすいジャガイモです。
写真では中々伝わらないので、動画にしてみました。
ご覧ください(`・∀・´)
見ての通りヘンケルスの包丁はイライラするほどくっつくのですが、グレステンは全くくっつきません。
またヘンケルスの包丁は切った食材にも切る前の食材にも両方張り付いて、包丁が上手く動かずかなりストレスを感じました。
グレステンはさくっと切れてます。
ディンプル加工の恩恵、かなり感じます。
オールステンレスで耐久性が高く衛生的で持ちやすい
コスケが包丁を選ぶ際に重視していることの一つがオールステンレスかどうかです。
一般的には、柄の部分は木製が手に馴染んで良いといわれています。
でもコスケは柄まで全てステンレス一体型になったオールステンレス派です。
理由は簡単です。
汚れがたまらず錆びず、衛生的で耐久性も高いからです。
一般的な牛刀や三徳包丁に多い、柄部分が樹脂製のものの場合、ハンドル(柄)と刀身の鋼の隙間に汚れが入りやすいです。
これは構造上仕方がないのですが、ここにカビや雑菌が繁殖しないともかぎりません。
これが嫌なのです。
精度の高い包丁なら、ほぼ隙間はないのですが、それでも長く使えば汚れが入り込む可能性はゼロではなく、雑菌やカビなどの温床になる可能性があります。
その点オールステンレスならそういった心配はいりません。
こんな感じで、水も汚れも入り込む隙間がなく、洗うだけで綺麗になります。
私にはこれが、かなり大きなメリットだと感じます。
樹脂製だって木製だって、いずれは劣化してきますが、こうしたオールステンレスの場合、耐久性が非常に高いので、いつまでも綺麗なまま清潔に使うことができると思います。
ちなみに錆びやすい炭素鋼の包丁の方が、プロも使う高性能なものが多いようですが、錆びるのでプロのように毎日きちんとメンテナンスする人じゃないとダメにしてしまいます。
そういう面でも、錆びないステンレスの包丁がコスケは好きです。
グレステンはプロの料理人も使ってる
これはグレステンの特徴というわけではありませんが、良い包丁の証拠なのか、プロの料理人でもグレステンを使っている人が多いようです。
居酒屋やレストランの厨房が見える時は、ちょこちょこどんな調理器具を使っているのか観察することがあるんですが、その時グレステンを使っている料理人がたまにいます。
テレビなどで放送された際に、プロの料理人が使っているところを見かけたこともありました。
オムライスで有名な東京日本橋の「たいめいけん」三代目の茂出浩司さんも、このグレステンを愛用しているようですし、ホテル・オークラの調理部長もグレステンを愛用していて、ホテル・オークラでメインで使われている包丁はグレステンだそうです。
コスケはそんなことを知る前に、ディンプル加工に惹かれてグレステンを買いましたが、その後プロが使っているのだと知り、なかなか良い包丁なんだなぁと改めて感じましたε-(´∀`; )
やはりプロから見ても耐久性が高く、扱いやすい包丁なのだと思います。
グレステンの包丁の弱点
良いことばかり書いたような気がしますが、グレステンには弱点が全く無いと思っているわけじゃありません。
コスケが感じる弱点を書いてみたいと思います。
お値段が少々高い
まず一つめの弱点ですが、それはお値段がちょっと高いことです。
プロが使う包丁と考えれば、決して高くないとは思いますが、一般家庭で使う包丁としては、かなり高級な部類ではないでしょうか。
ネットで買ってもこれくらいします。
これ、私の持ってるのと同じ物なのですが、2万円前後ですね。
高いっす〜(ノД`)
コスケはもう8年以上前に買ったので、はっきりと覚えていませんが、25,000円位で買ったような気がします。
一般家庭で使うには高いですよね〜
硬いので研ぎづらい
コスケが感じる、もう一つの弱点というかデメリットですが、使われている鋼材が硬いのでしょうね、他の包丁と比べても硬く中々研げません。
私が購入したのが刃渡り24cmと、家庭用としては長めだということもあり、余計研ぎにくく感じます(ノД`)
ただ、刃が硬いということは、切れ味も良くなりやすいですし耐摩耗性能も上がります。
一度研げば切れ味が長持ちする、永切れするなんていわれますが、そういう一面もありますので、硬いことが悪いことだとは思いません。
実際、先ほどヘンケルスの包丁は非常に柔らかく、すこぶる研ぎやすいのですが、1~2週間で切れ味が悪くなり頻繁に研がなきゃ使えたもんじゃありません。
V金10号というステンレス鋼で作られた包丁は研ぎやすく永切れするようですが・・・、素人目にはグレステンもそんなに変わらないような気がします。
このようなデメリットがあるものの、値段に関しては家庭用の使用頻度だと、恐らく一生物になるでしょうから、決して高くないと思います。
研ぎづらいことに関しては、切れ味や永切れなどのメリットを得るためには仕方のないことだと思いますし、研げないほどじゃないので、コスケ的には許容範囲。
私のような使い方では、本当の意味でのデメリットや弱点は感じない包丁と言えるかもしれません。
グレステンの包丁の素材
せっかくなので、グレステンに使われているステンレス鋼についても少し書いてみようと思います。
この包丁、ステンレス製の包丁の中では非常に硬い包丁のようです。
先ほども書いたように、実際に研いでみた感じも硬くて研ぎづらいですし、時間もかかります。
グレステンの包丁はホンマ科学株式会社が、グレステン鋼というステンレス鋼材を使って作っている包丁です。
包丁用のステンレス鋼といえば、武生製鋼のV金10号が非常に優秀で、包丁に使うのなら切れ味がよく永切れし、研ぎやすいとかなり有名ですが、グレステン鋼というのはあまり聞いたことがありません。
グレステン鋼は愛知製鋼のACUTO440A(アクト440A)というステンレス鋼をベースにしているものだそうで、愛知製鋼のサイトでACUTO440について調べてみるといくつか分かることがありました。
このACUTO440という鋼材は強度や耐食性に優れているようです。
※ 愛知製鋼関連会社のサイトよりお借りしました
これを見る限り、愛知製鋼の一般構造用鋼の中でも、耐食性と強度のバランスが最もとれている鋼材のようです。
用途についても書かれていました。
※ 愛知製鋼関連会社のサイトよりお借りしました
耐食性と耐摩耗性を兼備した鋼であることと、高級刃物や理美容ハサミ、医療器具に食品機械、自動車部品など耐久性や切れ味に優れていなきゃ!って物に使われるようです。
愛知製鋼のサイトに化学成分も記載されていました。
※ 愛知製鋼関連会社のサイトよりお借りしました
たぶんこれ元素記号ですよね。
だとすれば、ACUTO440の化学成分は以下のようになっているということです。
- C(炭素)0.80-0.95%
- Si(ケイ素)0.35-0.50%
- Mn(マンガン)0.25-0.40%
- P(リン)0.040%以下
- S(硫黄)0.030%以下
- Cr(クロム)17.00-18.00%
- Mo(モリブデン)1.00-1.25%
- V(バナジウム)0.08-0.12%
私にはこれを見たところで、どんな鋼材なのか見当もつきませんが、見る人が見れば性質などわかるのでしょうかね。
このACUTO440という鋼材をベースにしたグレステン鋼に色々な処理をしてこの包丁ができるようです。
ホンマ技研のサイトにはこう書かれています。
アクト440Aをベースとしたグレステン鋼には、サブゼロ処理(超低温処理)をはじめ、何段階にもわたる特殊熱処理を行なっています。耐久性、耐摩耗性、耐熱性、耐寒性、靱性(強度)、硬度の安定性(HRC58~59度)、切れ味の耐久性など、品質を徹底追及して高度な機能を実現しました。
従来の包丁をあらゆる面で革新した、プロの信頼に応える世界の銘品です。引用元: ホンマ技研のサイトより
自社の商品のことなので話し半分くらいに聞くとしても、なんともすごそうな包丁ですね(`・∀・´)
硬い包丁ならばハイス鋼などが有名です。
あれ?ハイス鋼はステンレスなのかしら・・・、包丁マニアでも鋼材マニアでもないのでそこまで詳しく分かりませんが、錆びないのでステンレスなのでしょう( ̄▽ ̄)
ただ、硬くいため良く切れて永切れするが、非常に研ぎにくいようです。
一般家庭で使うには、バランスが重要なのかもしれません。
グレステンはお勧め?長く使ってみての感想
最後にグレステンの感想というか、8年以上使ってみて感じたことをまとめたいと思います。
他にも、いくつか良い包丁を持っていますが、この8年間、料理をするときはやっぱりグレステンの包丁を最初に手に取ってしまいます。
長さや調理する物、研ぎ忘れたなどの関係で、他の包丁を使うことはありますが、それでも第一候補はグレステンの包丁です。
特に張り付きやすい先ほどのジャガイモや根菜を切るときは絶対グレステンです。
それくらい使いやすいですし、気に入ってます。
そして8年以上使っていますが、未だに最高の切れ味を保っています。
もちろん、数ヶ月に1回自分で研いでいますが、ホンマ科学に研ぎに出すこともできますし、百貨店などで1本1,000円位で研いでくれたり、最寄りの包丁屋さんにお願いして研いでもらうこともできます。
切れ味は長く持つと思うので、半年に1回程度でも研ぎに出せば十分でしょう。
自分で研げればコストも安いですし、常に良く切れる状態で使えます。
多少重たいですが、ディンプル加工のおかげで食材の張り付きが少なく、調理中もストレスを感じませんし、良く切れることもあって、快適に調理できます。
やはり調理中にストレスを感じると、料理が嫌になってしまいますからね。
その点でも、このグレステンは非常に優秀だと思います。
恐らく20年30年と使える包丁なので、コスケはこの先もずっと大事に使い続けていきたいと思っています。
そのためにも、私の未熟な研ぎでは刃がそのうち歪みそうなので、数年に1度はホンマ技研に研ぎに出した方が良さそうですね( ̄▽ ̄;)
ちなみに、グレステンは牛刀ですので両刃ですが、コスケが研ぐときは片刃気味に研いでいるので、最初についている刃とは全然違っちゃってます。
たまに修正してもらわなきゃε-(´∀`; )
もし人にお勧めする時でも。お値段の折り合いさえつけば、グレステンを勧めたいです。
それくらいコスケは気に入ってます。
良い包丁を探している、ということなら、最寄りの刃物屋さんにもグレステンなら置いてると思いますので、握らせてもらうとバランスとか手に馴染むかどうか、判断しやすいと思います。
もちろん、ネットで買う方が安いので、コスケはネットで買いましたが( ̄▽ ̄;)
以上、コスケのお気に入りの包丁、グレステンの牛刀の紹介でした(`・∀・´)
コメント
とても参考になりました。
砥の動画や砥石などもアップしてもらえると嬉しいです\(^_^)/
つくしさん、コメントありがとうございます!
砥石については、今後アップしてみる予定です(´∀`=)